今回は、皆さんよく知っているようで知らない、銀行における普通口座と当座の違いについてご説明します。
◯ 口座の種類
銀行の口座には、大きく普通預金口座(以下「普通口座」)と当座預金口座(以下「当座」)の二つがあるのは知っている方も多いと思います。また、今お持ちの銀行口座は普通口座、という方がほとんどではないでしょうか。当座については銀行で支払いをする際に目にしたことがあるくらいで、あまり気に留めたことが無い方も結構いらっしゃると思います。
普通口座も当座も、預け入れや引き出しはいつでも可能ですが、大きくは次の違いがあります。
▶ 当座は個人でも作れます
当座は、個人はもとより、事業者でも厳しい審査があり簡単に開設することは出来ません。端的にこの2つの口座の特徴を説明するとすれば、
普通口座 :
個人が普通にお金を預けいれるために使うことが多い「預金口座」
当 座 :
日常の商業取引において小切手や手形で支払いを行う際の「決済用口座」
つまり、誤解されている方も多いのですが、当座は個人でも事業等を行っていれば、審査はありますが作ることは可能となっております。
▶ 総合口座 = 普通口座 + 定期預金
普通口座と当座については上述のとおりですが、銀行に行くと、よく「総合口座」という呼び方も耳にします。一般的に、総合口座は普通口座に定期預金口座がセットされているものをいうことが多いです(各銀行によって取扱いが異なります)。
▶ 赤字になっても引き落とし可能
総合口座は、定期預金を預け入れた場合に「当座貸越」といって、定期預金の範囲内(一般には預金額の9割程度)の金額まで自動的に融資を受けられるシステムが付加されています。したがって、ローンの引落口座等には、もしもの時に備えて総合口座を利用するとちょっとだけ安心ですね。
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