原状回復義務とは、賃貸借契約が終了するとき、対象不動産を契約前の状態に戻す賃借人(テナント)の義務を指します。
原価法
原価法とは、不動産価格を求めるための不動産鑑定評価手法の一つで、対象不動産を評価する時点での再調達原価を求め、減価修正を行い不動産価格を求める手法を指します。
減価償却費
減価償却費とは、減価償却の手続きにより費用として規則的に配分される金額、すなわち減少していく資産のことを言います。減価償却は「減価償却資産」の取得に要した金額(取得価額)を一度資産として計上した後に一定の方法によって各年分の必要経費として配分していく手続きのことで、取得価額には実際の購入代価だけではなく運送にかかった費用や手数料などの付随費用も含みます。
「減価償却資産」とは、事業などの業務のために用いられる建物や建物附属設備、機械装置、器具備品、車両運搬具など、一般的に長期間にわたって利用されるもののうち、時の経過等によってその価値が減っていくと考えられる資産のことをいいます。土地や骨董品、借地権などは時の経過によって価値が減少するとはみなされないため、減価償却資産ではありません。
不動産の場面で減価償却費を考えると、土地は減価償却の考え方に沿わないため減価償却費を計上することはなく、建物および設備の経年劣化部分の費用計上が該当します。



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